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title: "「自由に使っていい」では広がらない｜DX推進担当者が実践するAI浸透の3STEP   "
description: "AIを社内に浸透させる鍵は「使い道が見つからない人」向けに、Outlookアドインや議事録機能といったシンプルな入り口を設計することです。Vol 14で紹介されたS氏の実践例と、Stella AI for Biz活用事例から具体的なステップを学び、導入効果をすぐに実感できる方法をお届けします。"
canonical: "https://novajournal.net/use-case/case-study/vol-14/"
publishedAt: "2026-07-22"
author: "NOVA JOURNAL編集部"
category: "AI定着ユースケース集"
subCategory: "導入事例"
tags: ["事例・ケーススタディ", "業務効率化"]
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# 「自由に使っていい」では広がらない｜DX推進担当者が実践するAI浸透の3STEP   

AIを社内に浸透させる鍵は「使い道が見つからない人」向けに、Outlookアドインや議事録機能といったシンプルな入り口を設計することです。Vol 14で紹介されたS氏の実践例と、Stella AI for Biz活用事例から具体的なステップを学び、導入効果をすぐに実感できる方法をお届けします。

「自由に使っていいよ、と言っても、結局誰も使わない——」

AIを社内に広げようとする推進担当者が、必ずぶつかる壁です。ツールは導入した。社内には案内した。それでも、業務でAIを使いこなしているのは、結局いつもの数人だけ。

この壁の正体は、社員のやる気でも、ITリテラシーでもありません。

**「使い道を見出せない人」をどう動かすか**——その設計が抜けているからです。

### **この記事でわかること**

**製造業のDX推進担当者S氏が実践している、AIを社内に浸透させるための「入り口設計」を紹介。**

- 「業務でガンガン使える人」と「使い道を見出せない人」がいる現実
- わかりやすく使いやすい入り口として、メール作成と議事録から渡す理由
- 1個ハマったところから横に広げる、浸透の進め方

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こんな経験はありませんか？

- ツールを導入したのに、使っているのはいつも同じメンバーだけ
- 勉強会を開いても、その場では納得されるが、職場では使われない
- 「便利だと聞くけど、何に使えばいいかわからない」と言われる

AIの浸透が止まる理由は、ツールの問題ではなく、**「使い道を見出せない人」を動かす導線が設計されていない**ことにあります。

この記事では、製造業のDX推進担当者S氏が実践している、**「面白い使い方」「便利な使い方」を入り口にする浸透の進め方**を紹介します。

### **Before / After**

S氏が在籍する会社では、Stella AI for Biz導入後も、活用が一部のメンバーに偏る状態が続いていました。「業務でガンガン使える人」と「使い道を見出せない人」の二極化です。

**Before（従来のアプローチ）**

ツールを導入し、全社員向けに案内 →「自由に使っていい」と伝えるが、使い道を自分で見つけられる人だけが使う →「使い道を見出せない人」は、いつまでも入り口に立てない

業務直結のユースケースを示しても、すべての社員に響くわけではありませんでした。

**After（入り口を設計したアプローチ）**

「業務でガンガン使える人」と「使い道を見出せない人」を区別して捉える →後者には、わかりやすく使いやすい入り口（Outlookアドイン・議事録）から渡す →1個ハマったところから、横に繋げて広げていく

「全社員に同じ案内をする」のではなく、**入り口を分けて設計する**ことで、浸透の進み方が変わりました。

### **実践STEP：浸透の入り口を設計する3ステップ**

S氏が実践しているのは、3つのSTEPです。順番が大事で、いきなりSTEP2から始めると、結局「業務でガンガン使える人」だけが反応する状態に戻ってしまいます。

#### **STEP1｜「使い道を見出せない人」がいることを認識する**

最初のSTEPは、**社員を一括りにしない**ことです。

S氏はこう語ります。

> 業務でガンガン使える人はいいと思うんですけど、なかなかそういうのを見出せない人は、何か1個面白い使い方で使ってくれればいいと思っている。入りはそこからで、そのあと広げてもらえたら一番浸透しやすい。

つまり、社内には大きく2タイプいる前提で設計を組みます。

- **業務でガンガン使える人**：自分で使い道を見つけて、勝手に活用が進む
- **使い道を見出せない人**：「便利だと聞くけど、自分には関係ない」で止まる

**ここがポイント**

浸透が進まない多くのケースは、後者の存在を前提にしていないことが原因です。**「業務に役立つから使ってね」というメッセージは、後者には届きません**。なぜなら、後者は自分の業務とAIを結びつける発想自体を持っていないからです。

ここで必要なのは「単なるユースケース」ではなく、「入り口になる体験」です。

#### **STEP2｜わかりやすく使いやすい入り口を渡す**

「使い道を見出せない人」に最初に渡すべきは、**操作がシンプルで、効果を体感しやすいもの**です。

S氏が社内で広げている入り口は、主に2つあります。

**Outlookアドインで返信メールを作成｜「ワンクリック」で文章が出てくる安心感**

Microsoft 365を導入する会社では、Outlookのアドインが使えるようになります。メールを開いて「感謝を伝える」などのボタンを選ぶと、文章が自動で生成される。**プロンプトを書く必要がなく、選択肢を選ぶだけ**で完結する設計です。

そのまま使えるケースもあれば、多少の修正で送れるケースもあります。「**プロンプトって何？**」という人でも、ボタン操作だけで生成AIを使えます。

**議事録｜1から書く苦労を知っている人ほど刺さる**

リモート会議の音声を入れると、議事録のフォーマットで出力される機能です。S氏自身、過去の議事録作成にこんな苦労をしていました。

議事録の構成に時間がかかる。3時間もかかったり、確認時には全然違う内容に直されたりする。内容を忘れてしまい、結局なんだっけ、と人に聞きながら作っていた。

この苦労を知っている人にとって、**議事録の自動生成は「驚き」と「助かる」が両立する体験**になります。

S氏の社内でも、議事録機能を実際に利用したメンバーから**驚きの声・助かっているという声**が上がっています。

**ここがポイント**

入り口として渡すものは、「使う前の準備が少ない」「社員が手間だと感じている」「成果が見える時間が短い」ことが重要です。プロンプトの書き方を覚える必要があり、効果を実感するまで時間がかかるものは、入り口には向きません。

#### **STEP3｜1個ハマったところから、横に繋げて広げる**

入り口を渡して、「これは便利」「使えるかも」と思ってもらえたら、次のSTEPです。

S氏は、**ハマったところを起点に、横に繋げる**動きを意識しています。

たとえば、議事録機能を気に入ったメンバーがいれば、その人に「会議の要約もできるよ」「議事録から決定事項だけ抜き出せるよ」と次の使い方を提案する。Outlookアドインで便利さを感じた人には、「同じように文章を整える使い方が、レポートにも使えるよ」と広げていく。

**1個の体験を起点に、関連する使い方を横に繋げていく**。これがS氏の言う「**横で繋げる発想**」です。

**ここがポイント**

最初から「AIにはこんな使い方が10個ある」と全部見せても、「使い道を見出せない人」には響きません。**1個ハマったところを起点に、その人の業務に繋がる使い方を1つずつ追加する**ほうが、定着のスピードが上がります。

DX推進担当の役割は、S氏の言葉を借りれば「**活用できる機会と場をどんどん作っていく**」ことです。

### **得られた成果**

3つのSTEPを意識することで、S氏の社内では浸透の質が変わりました。

議事録機能には、他メンバーから驚きの声・助かっているという声が上がっている。1個ハマった人が、自分の業務に応用していく動きが出てきた。

数値的な指標だけでは測れない成果として、**「使い道を見出せない人」が入り口に立てるようになった**ことが大きな前進です。

### クニヒロ株式会社　**S氏の声**

S氏は、AI浸透のスタンスをこう語ります。

「業務でガンガン使える人はいいんですけど、なかなかそこまで見出せない人には、まず1個、面白い使い方から入ってもらえたらいいなと思ってます。そこから広げてもらえると、浸透しやすいんじゃないかなって。それを軸にうまく繋げてもらえるのが理想で、私としてはその機会と場をどんどん作っていくのが、今後の課題かなと思ってます。」

入り口は、必ずしも業務直結である必要はありません。

「私としては、面白いと思ってもらえれば、そこから業務に広がっていく可能性が出てくると思ってます。一方的に「便利だよ」と言うんじゃなくて、相手が自分で「これ便利だ」と気づける入り口を、どれだけ作れるかだと思ってます。」

### **応用・発展ヒント**

この「入り口を分けて設計する」アプローチは、AI浸透以外の場面にも応用できます。

**① 新ツール導入時の段階的展開**

新しいツールを導入する際、全社員向けに同じ案内をするのではなく、**「自分で使い道を見つけられる人」と「そうでない人」を区別**して展開します。前者は放置でも勝手に使い始めますが、後者には別途、シンプルな入り口を用意する。これだけで定着率が変わります。

**② リテラシー教育と利用啓発の両立**

入り口を渡すだけでなく、**便利な側面と注意すべき側面の両方を伝える**ことも重要です。S氏も画像生成の活用を広げる際、著作権・肖像権の注意喚起を併せて行っています。「使い方次第」という前提を共有することで、安心して使える環境を作れます。

**③ 浸透担当が「機会と場をつくる」役割を担う**

DX推進担当の役割は、ツールを導入することではなく、**社員が試してみる機会と場を継続的に作る**ことです。勉強会、社内事例の共有、相談しやすい雰囲気——これらの積み重ねが、長期的な浸透を支えます。

### **まとめ**

AIの社内浸透が止まる本当の理由は、ツールの問題でも、社員のやる気の問題でもありません。**「使い道を見出せない人」を動かす導線が設計されていない**ことにあります。

「業務でガンガン使える人」と「使い道を見出せない人」を区別して捉え、後者にはわかりやすく使いやすい入り口（メール作成・議事録）から渡す。1個ハマったところから、横に繋げて広げていく——**入り口を設計することで、浸透の進み方が変わります**。

「社内で活用が広がらない」と感じている方は、まずは問いを立ててみてください。**「自分は今、まずは使ってみて、と案内していないか？」**——この問いを起点に、入り口の設計が始まります。

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この記事で紹介した仕組みは、Stella AI for Bizを活用して実現しています。
