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title: "同じ事実を別の角度から問い直す（前編）——リフレーミングの原理"
description: "リフレーミングで角度を変えると、離職率の原因だけでなく残留要因が見え、改善策が具体化します（木本東賢著、Vol.7、2026年6月15日掲載）。"
canonical: "https://novajournal.net/question-design/question-techniques/vol-7/"
publishedAt: "2026-06-15"
author: "NOVA JOURNAL編集部"
category: "問いのデザイン"
subCategory: "問いの操作技法"
tags: ["問いの技法", "思考フレームワーク"]
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# 同じ事実を別の角度から問い直す（前編）——リフレーミングの原理

リフレーミングで角度を変えると、離職率の原因だけでなく残留要因が見え、改善策が具体化します（木本東賢著、Vol.7、2026年6月15日掲載）。

**同じ事実でも、問いの角度を変えるだけで見える景色がまったく変わります。この「角度を変える」技術がリフレーミングです。**

### この記事でわかること

- リフレーミングとは何か
- なぜ同じ問いに固執してしまうのか
- 角度を変えると何が見えるようになるか

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「なぜ離職率が高いのか」

この問いに、チームは何ヶ月も取り組んでいる。給与を見直した。福利厚生を改善した。1on1を増やした。でも離職率は下がらない。

こういうとき、問いの深さを変えても状況が変わらないことがあります。「なぜ？」を何段掘っても、同じ方向の答えしか出てこない。

そういうときに必要なのは、深さではなく角度です。

### リフレーミングとは何か

リフレーミングとは、同じ事実を別の角度から見直すことです。

「なぜ離職率が高いのか」という問いは、「離職が問題だ」という前提に立っています。離職を減らすことが目的で、その原因を探している。

ここで角度を変えてみます。

「離職しなかった人は、なぜ残っているのか」。

同じ「離職率」という事実を見ていますが、問いの方向がまったく違います。「辞める理由」ではなく「残る理由」に焦点を当てている。

この角度で見ると、まったく違う情報が出てきます。残っている人に共通する要素は何か。上司との関係か、仕事の裁量か、成長の実感か。「辞める原因を潰す」のではなく「残る条件を強化する」という打ち手が見えてくる。

**リフレーミングとは、問いの枠組み（フレーム）を変えること。** 同じ事実でも、どの角度から問いを立てるかで、見える景色と出てくる打ち手が変わります。

![](/images/articles/339b0067d969800e915ecc5cd2e4d9f4.png)

### なぜ同じ角度に固執してしまうのか

「角度を変えればいい」と言うのは簡単です。でも実際には、同じ角度から問い続けてしまうことがほとんどです。

理由は2つあります。

**ひとつは、最初に立てた問いが「正しい」と思い込むから。** 「離職率が高い → なぜ辞めるのか」。この流れは自然に見えます。あまりにも自然なので、他の角度があることに気づきにくい。

**もうひとつは、途中で角度を変えることに抵抗があるから。** すでに「辞める理由」の調査に時間をかけている。ここで角度を変えると、これまでの努力が無駄になるように感じる。でも、方向が間違っているなら、そのまま掘り続けても答えは出ません。

**「もっと深く掘れば答えが出るはず」と思っているときこそ、角度を変えるタイミングかもしれない。** 同じ方向に掘り続けて成果が出ていないなら、問い自体の角度を疑う。

### 角度を変えると、何が見えるようになるか

リフレーミングの効果を、もう少し具体的に見てみます。

#### **例①：売上が伸びない**

元の問い：「なぜ売上が伸びないのか」。この角度では、伸びない原因を探します。営業力が弱い、プロダクトに魅力がない、価格が高い。

角度を変える：「売上が伸びている競合は、自社と何が違うのか」。同じ「売上」というテーマですが、自社の内側ではなく外側に目を向けている。比較の対象ができることで、「自社に足りないもの」が具体的に見えてきます。

#### **例②：新規事業のアイデアが出ない**

元の問い：「どんな新規事業をやるべきか」。この角度では、ゼロからアイデアを生み出そうとします。ブレストをしても「前にも聞いたことがある」案ばかり出てくる。

角度を変える：「既存顧客がお金を払ってでも解決したい課題で、自社がまだ手をつけていないものは何か」。アイデアを生み出す問いではなく、既に存在する課題から逆算する問い。出発点が変わるので、出てくるものも変わります。

#### **例③：会議が非効率**

元の問い：「なぜ会議が非効率なのか」。この角度では、会議の問題点を探します。アジェンダがない、参加者が多すぎる、時間が長い。

角度を変える：「この会議がなかったら、何が困るか」。そもそも必要かどうかを問い直している。「なくても困らない」と分かれば、改善ではなく廃止が正解です。

どの例も、事実は同じです。変わったのは問いの角度だけ。**角度が変わると、見える景色が変わり、出てくる打ち手が変わる。**

### リフレーミングは「否定」ではなく「追加」

ここで大事なことがあります。リフレーミングは、元の問いを否定することではありません。

「なぜ離職率が高いのか」が間違いで、「なぜ残っているのか」が正しい、という話ではない。両方とも有効な問いです。

**リフレーミングは、1つの角度しか見ていなかった状態に、別の角度を追加すること。** 元の問いを捨てるのではなく、別の問いも持つ。複数の角度から見ることで、1つの角度では見えなかったものが見えるようになります。

Vol.4-5で「見渡す→切り分ける→絞る」を整理しました。リフレーミングは、この「見渡す」の精度を上げる技術でもあります。1つの角度だけで見渡すのと、複数の角度で見渡すのでは、見える範囲がまったく違います。

### まとめ

この記事のポイントを3つにまとめます。

- リフレーミングとは、同じ事実を別の角度から問い直すこと。問いの枠組みを変えると、見える景色と打ち手が変わる
- 同じ方向に掘り続けて成果が出ないときは、深さではなく角度を変えるタイミング。最初の問いに固執しない
- リフレーミングは元の問いの否定ではなく、別の角度の追加。複数の角度から見ることで、1つの角度では見えなかったものが見える

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次回は後編として、リフレーミングを業務で使う3つの具体パターンを整理します。「原因ではなく条件を問う」「内側ではなく外側を見る」「解決ではなく前提を疑う」。角度の変え方にはパターンがあります。
