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title: "2割しか使わない状態は、社員のせいじゃない"
canonical: "https://novajournal.net/gen-ai-labo/org-design/vol-9/"
publishedAt: "2026-04-03"
author: "NOVA JOURNAL編集部"
category: "AI定着ラボ"
subCategory: "組織で広げるための設計編"
tags: ["AI導入・組織展開"]
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# 2割しか使わない状態は、社員のせいじゃない

### **この記事でわかること**

- 2割しか使わない状態が「自然現象」ではなく「設計の結果」である理由
- ライトユーザーが止まる4つの原因
- 「使える人を増やす」より効く考え方

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生成AIを社内に入れると、しばらくして似たような状態に落ち着くことがあります。

使う人は、かなり使う。でも使わない人は、ほとんど使わない。触ったことはある。便利だとも思っている。でも日常業務の中では使っていない。

結果として、社内がなんとなく2つに分かれる。生成AIを仕事の中で使っている人と、便利そうだとは思うけれど前のやり方のままの人。

この状態、かなり多いです。しかも厄介なのは、一見すると「導入は進んでいるように見える」ことです。使っている人はいる。事例もある。でも組織全体としては、まだ変わりきっていない。

### この状態は「途中経過」ではなく、固定化しやすい

2割だけ使う状態は、放っておけばそのうち広がるかというと、そうとも限りません。

時間が経つと、使う人はますます使う。使わない人はますます距離を置く。同じチームの中でも仕事の進め方が揃わなくなります。

ある人は会議後すぐにAIで要点整理をしている。でも別の人は後で自分で議事録を書く。ある人は提出前にAIで整合確認する。でも別の人は自分の目だけで確認している。

しかもこの差が「仕事の能力差」なのか「AIを使うかどうかの差」なのかが、だんだん分かりにくくなる。

**2割だけ使う状態は、成功の途中ではなく、そのまま固定化する入口かもしれません。**

### 「使わない人」がいるのではなく「使わなくても困らない設計」になっている

ここが核心です。

2割しか使わない状態を見ると、つい「現場の意識が低いのでは」「リテラシー差が大きいのでは」と思いがちです。

でも多くの場合、使わない人がいるというより、**使わないままでも仕事が回ってしまう設計になっている**だけです。

議事録は自力で書ける。メールも手書きで返せる。提出前の確認も人力で回る。AIを使わなくても一応進む。だから忙しい人ほど前のやり方に戻る。

人は、便利そうなものに自動的に移行するわけではありません。使わないと不便になるか、使った方が自然になるか。どちらかがないと、習慣は変わらない。

だから2割だけ使う状態は、個人のやる気の問題ではなく、**業務の導線がまだ変わっていない状態**です。

![](/images/articles/32cb0067d96981bbb5e1c59581a5b7b5.png)

### ライトユーザーが止まる理由は、だいたい4つに集約される

2割で固定化するとき、理由はだいたい次の4つです。

- **出番が決まっていない**：便利そうだけど、どこで使えばいいか分からない。思い出した人しか使わない
- **型が重すぎる**：テンプレートはあるけど入力が多い。結局自分でやった方が早いと感じる
- **不安が残っている**：何を入力していいか分からない。どこまで任せていいか分からない。本番業務で使いにくい
- **成果が自分ごとになっていない**：「便利らしい」は聞いている。でも自分の仕事のどこが軽くなるかが見えていない

この4つが重なると、使わない人はそのまま残ります。逆に言えば、ここを1つずつ崩せばかなり変わります。

### 「使える人を増やす」より「使い方を減らす」方が効く

2割しか使わない状態を見ると、多くの人は「もっと使える人を増やそう」と考えます。もちろんそれも必要です。でもそこだけだと広がりきらないことが多い。

なぜなら「使える人を増やす」は、どうしても個人の学習に寄りやすいからです。

実際に広がる会社は、少し違うことをやっています。**使い方を減らしています。**

たとえば、こういう決め方です。

- 会議後は、まず議事録の要点整理だけAIに通す
- お客さまにメールを送る前に、文面の校正だけAIに通す
- 契約書を提出する前に、整合チェックだけAIに通す
- 企画会議の前に、論点と比較軸の整理だけAIに出させる

出番を1つに絞る。置き場所を決める。テンプレートを揃える。すると、人は「生成AIをうまく使う」必要がなくなる。いつもの仕事の中で、その流れに乗ればいい。

大事なのは、上級者を増やすことではなく、普通の人でも迷わず使える状態を作ることです。

### まとめ

この記事のポイントを3つにまとめます。

- 2割しか使わない状態は自然現象ではなく、「使わなくても困らない設計」の結果。見るべきは個人の意識ではなく導線の設計
- ライトユーザーが止まる理由は「出番が不明」「型が重い」「不安が残る」「成果が自分ごとでない」の4つに集約される
- 「使える人を増やす」より「使い方を減らす」方が、組織全体への定着には効く

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*次回は「共有・テンプレ・説明会、「やった」だけで終わっていないか」。よくある施策が空振りする理由と、本当に機能する設計を整理します。*
