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title: "1on1で「考える力」を育てる"
canonical: "https://novajournal.net/critical-thinking/applied-org-thinking/vol-27/"
publishedAt: "2026-05-18"
author: "NOVA JOURNAL編集部"
category: "AI時代のクリティカルシンキング"
subCategory: "組織で考える力を使う"
tags: ["マネジメント・育成"]
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# 1on1で「考える力」を育てる

**1on1では答えを教えるのではなく、問いで思考を促す。それが「考える力」を育てる基本です。**

### この記事でわかること

- 1on1で使える「考える力を育てる問い」4つ
- 「答えを教えたくなる誘惑」に抗う方法
- AIを1on1の事前準備ツールとして活用するコツ

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1on1は、メンバーの「考える力」を育てる最良の場面です。

チームの意思決定の質を上げるには、個人の思考力を底上げする必要があります。研修や勉強会も有効ですが、もっとも即効性があるのは日常の1on1です。週1回、30分の対話の中で、クリティカルシンキングのエッセンスを自然に伝えられます。

ポイントは1つ。答えを教えるのではなく、問いで思考を促すことです。

### 1on1で使える「考える力を育てる問い」

#### 「それは事実？ それとも解釈？」

メンバーが「このやり方がいいと思います」と言ったとき。第3回で扱った「事実と意見を分ける」の応用です。

「そう判断した根拠は何ですか。データがありますか。それとも、印象で感じていますか」。責めるニュアンスではなく、一緒に整理するトーンで聞く。

メンバーは、最初は「いや、なんとなく」と答えるかもしれません。でも、この問いを繰り返し受けるうちに、「自分の判断に根拠はあるか」を自然に考えるようになります。

#### 「他にどんな方法がある？」

メンバーが「Aでいきたいです」と提案したとき。第18回の選択肢拡張の応用です。

「A案はわかった。B案やC案は検討しましたか。3つめの選択肢があるとしたら何だと思いますか」。2択で止まっているメンバーに、3つめを考える習慣をつけさせます。

#### 「うまくいかない場合、何が原因だと思う？」

メンバーが自信を持って提案してきたとき。第22回のリスク思考の応用です。

楽観的な提案に対して、「うまくいかないとしたら、最大の原因は何だと思う？」と聞く。批判しているのではなく、リスクを一緒に考える姿勢です。

#### 「誰かがこの提案に反対するとしたら、どんな理由で？」

第12回の反対思考の応用です。メンバー自身に反対意見を考えさせる。自分の提案の弱点を自分で見つけられるようになれば、思考の深さが変わります。

| 問い | 対応する技術（回） | 使う場面 |
| --- | --- | --- |
| 「それは事実？ それとも解釈？」 | 事実と意見を分ける（第3回） | 「〜がいいと思います」と言ったとき |
| 「他にどんな方法がある？」 | 選択肢を増やす（第18回） | 1案だけ持ってきたとき |
| 「うまくいかない場合、何が原因だと思う？」 | リスク思考（第22回） | 楽観的な提案に対して |
| 「誰かが反対するとしたら？」 | 反対思考（第12回） | 自分で弱点を見つけさせたいとき |

### 答えを教えたくなる誘惑に抗う

マネージャーにとって、答えを教えるほうが圧倒的に早い。メンバーが悩んでいるとき、「こうすればいい」と言いたくなります。

でも、答えを教え続けると、メンバーは「考えなくても答えをもらえる」と学習します。結果として、自分で考える力が育たない。

答えを教える場面と、問いで考えさせる場面を使い分けます。緊急度が高い場面や、メンバーの知識が明らかに不足している場面では教える。時間的余裕がある場面では、問いで考えさせる。

目安として、1on1では「教える」と「問う」の比率を3:7にすることをめざします。7割は問いで促す。

### AIを1on1の「事前準備ツール」として使う

メンバーに「1on1の前に、自分の提案をAIに壁打ちしてきて」と依頼する。具体的には「AIに自分の提案の弱点を3つ聞いてきて」。

この準備をした上で1on1に来ると、議論の質がまったく違います。メンバーはすでに反論を検討した状態で来る。マネージャーは、そこからさらに深い議論ができる。

**AIは「考えない理由」になってはいけない。** AIは「考える前の壁打ち相手」として使う。考えた結果をAIに検証してもらう。この使い方なら、AIがメンバーの思考力を底上げする道具になります。

### 「問い」の力は、繰り返しで効く

1回問われただけでは、習慣にはなりません。毎週の1on1で同じ種類の問いを繰り返す。3か月もすれば、メンバーは自分で「根拠は何か」「他の案はないか」「うまくいかないとしたら」と考えるようになります。

![](/images/articles/32cb0067d969815aa533f865f928d493.png)

### まとめ

この記事のポイントを3つにまとめます。

- 1on1では「それは事実？」「他に方法は？」「うまくいかない場合は？」「反対理由は？」の4つの問いを使う
- 「教える」と「問う」の比率は3:7をめざす
- メンバーに「1on1の前に、AIに弱点を3つ聞いてきて」と依頼すると議論の質が上がる

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### 次回は「チームの意思決定の質を上げる仕組み」をやります。

個人の思考力を、チーム全体の意思決定の質にどうつなげるか。テンプレート、反論役、振り返りの3つの仕組みを整理します。
